竜王戦第4局

430120
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にて

読売新聞社主催第15期竜王戦七番勝負第4局 
羽生善治竜王ー阿部隆七段(先手)戦を見る。

3手目に▲7八金と上がってからの相矢倉。
△3二金を見て、矢倉に組み始めるわけだが、同じ矢倉に組むにしても、後手からの陽動振飛車をなくしている。右四間飛車や、棒銀からの超急戦の時にも△3二金よりも▲7八金のほうが働いている。

だからといって、プラス面ばかりとは限らない。
矢倉はできても角換わりができない居飛車党(プロ棋士にはこんな人はいないだろうけれども…)には、後手から△8五歩と突かれ▲7七角を強制されてしまう。
また、矢倉で、▲6八玉から▲7八玉の早囲いの含みもなくして手を狭くしている意味もある。

そのような理由なのか別の理由なのかはわからないが、相矢倉の時の3手目は、圧倒的に▲6八銀が多い。
同じ矢倉でも、最も流行している▲3七銀に△6四角という形にはならないような予感がするのだが、はたしてどうだろうか?? (一日目午前中  記 )

Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki