三手の読み

380299
定期的に指導させていただいている稽古先へ行って多面指し。
「ケーブルの将棋のチャンネルで、神崎先生の二枚落の講座見せてもらいました」

この年配の方は、将棋チャンネルの大ファンだそうで、ほかにも田中寅彦九段と観戦記者との飛車落ちを見て上手の強さに感動した話とかも、会のほかの方々に話されていた。
私との手合は飛車香落。
上手の無理な位取りに力強く反発されて、下手有利に。

中央でぶつかっている歩を取りこんで
<img src=http://k2rokudan.cool.ne.jp/img/58.gif>
↑の図(実戦では残念ながらこうならず…)で
下手側に好手があって駒得になり有利になる。

実戦は別の進行で上手勝ち。
感想戦では、「完敗でした」と大謙遜されていたので
「うまく指されて有利でしたよ」と上の図に戻して、しばらく考えていただく。
(読者の中でもご参考になるぐらいの棋力のかたもいらっしゃるかもしれないので、正解は書かないでおきます。)

たいして長考もせずに、正解を見つけられた。
充分見つけられるだけの棋力を持たれているだけに、少し惜しい。

原田泰夫先生は「三手の読み」という言葉をよく使われるが、たった三手といえども、感想戦では見つけることができても、実戦では落ち着いて考えるということはなかなか難しい。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki