桜井昇八段門下のふたりが棋士に…

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火曜日の夜。関西将棋会館にて、五階の対局の様子をモニターテレビで観戦。
桜井昇八段ー山本真也四段戦
かなり差が開いていたので、週刊将棋の取材で来ていた野間四段ともうひとりいた奨励会員とで
「ところで、桜井先生は何歳で現役で何番目のご高齢なんだろう?」
という話になる。
野間四段が近くにあった将棋雑誌を見て
「えーーっ。61歳。もっと上なのかと思った。」
三十代の人間たちにとっては、六十を越えられた大先輩の年齢がなかなかはっきりしない。
「関根先生が引退されたから、現役棋士の年齢順はどうなってるんやろか?」と私。
「えーーと。順位戦参加棋士の中では、有吉先生がダントツのトップで、次が内藤先生。関西のビッグ2がもう最年長なんやなぁ〜。でも、有吉先生も若く見えるし、とても最長老には見えへんなぁ」と雑誌の順位戦の表を見ながらの野間四段。
全く同感である。昨日も例によって、鈴木大介七段と練習将棋で盤を挟まれていた。

そして、桜井先生は、不利な将棋を頑張るだけ頑張られてから投了された。
表を見ると、一局前には弟弟子で、現在も昇級圏内にいるはずのゴキゲン中飛車創始者で有名な近藤五段に、兄弟子の貫禄を見せられていて、2ー2となっていた。

私も何局か桜井先生と順位戦で教わったり、クラスが同じ時に対局日が同じということがあったが、
「最近は○○さんはお元気かねぇ〜」
(○○には桜井先生と同じ年代の関西のベテラン棋士の名前がはいることが多い)とか
「中田(宏樹七段)以外にも奨励会にも弟子がたくさんいるんだけれど、まわりもみんななかなか強いから大変なんだ〜。」
というふうに大後輩の私にもとても気軽に話しかけてくれる明るい先生。
その後、桜井先生の門下では飯島四段が棋士となって、門下生は合計2名だったはず。

昨日の三段リーグにて、二名の桜井門下の奨励会員、藤倉勇樹三段と横山泰明三段が四段になって門下の棋士は二倍の4名になった。

いつもニコニコとされている桜井先生がますますニコニコされている顔が、目に浮かんで来る。

でも、桜井先生は昨日に続いて本日も気が気でないはず。
竜王戦はどちらが挑戦者になるのだろうか??
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