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「あなたがたのご職業にも道がつくでしょう」
「将棋道というふうに」

「道」という言葉がつく華道と茶道の大先生、寺門實さん(茨木オークライオンズクラブ)にそう言われる。
私にはそのふたつの心得はまるでない。
でも将棋をそのように見てくださるということはとてもありがたいこと。
だが、お話をうかがっていると、確かに通じるものか゛たくさんあると感じる。
「私が道ということについて書いた原稿を良かったら読んでください」
ということで、後日わざわざ郵送していただく。
内容も将棋界にも共通すると思うこと多数。

*日本を代表する伝統文化にのほとんどには、「道」という字がついている。
*礼にはじまり礼に終わること。
*稽古のなかで技術の完成に向かい努力する「道」
*「道」という字がある以上それはあくまでも道であって目的地ではない
*目的は稽古を通して「より高度な人間性を養う」ということ

この一文はライオンズクラブの機関誌に投稿されて、ベストエッセー賞を受賞されたらしいが、ふだんどういう心得を弟子の方々に教えられているかが想像できた。

雪舟の絵における利休の茶における芭蕉俳諧においてもその求めるものはひとつなり」
で、そのエッセーは締められていた。

その一文に一行つけくわえるとすれば、
たぶん「宗歩の棋における…」かな??
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki