二枚落の下手みたいな手

258127
昨日は、東京で、毎日新聞社主催 C1順位戦。室岡六段戦。

7〜8年前には、東京の記者室桂の間に行くといつも、次々と対局中の棋譜を並べて検討されている室岡さんの姿があり、最近は少しその姿が少なくなったのは、少しさびしい。でも、何人もの関東の若手棋士の勉強方法や、研究方法に大きく影響を与えられた先輩。

室岡六段は、相掛り系の将棋を得意とされていて、私もその後手を持って何度か対局したこともあり、昨日も予想どおりの戦法になる。
<img src=http://k2rokudan.cool.ne.jp/img/7.gif>

機敏な銀の動きで棒銀で攻められて、あまり自信のない局面。
図より、▲2八飛△1二香▲9八歩△5六歩と進む。
二枚落の下手のような香上がりで、後手の私の角がまあまあ使える見通しが立ち、その後最善手を逃す場面はあったものの、なんとかうまく攻めが続き勝ち。

感想戦の結果、図では、▲3六飛と寄って、▲9八歩まで同様に進め、以下先手から、▲1五歩〜▲1七桂というふうに指されていたら苦しかったという結論。
後手の私の角を働かすために突く△5六の歩を飛車で取れるように飛車は▲3四歩と取らずに、3六に置いておくのが急所だったようだ。

ほかの対局の熱戦譜も、毎日新聞夕刊記事用と思うが、中砂記者と椎名記者が熱心に感想戦のメモを取られていた。手の解説スペースはそんなに広くなくとも、観戦記を書くために、多くの変化や感想戦での棋士の感想のセリフ等をメモされていた。毎日新聞夕刊の順位戦の記事もぜひよろしく。

新聞に掲載されることのない、自分の対局の途中図を今回、少しだけ載せさせていただきました。 
許容範囲内とは思いますが、万が一まずい時は、ぜひご一報ください。
すぐに、お詫びで平謝りして、修正させていただきます。>毎日新聞社様。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki