棋聖戦第3局は逆転で郷田八段の勝ち

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棋聖戦の終盤戦を関西将棋会館事務所のパソコンでみんなで見る。

▲6七香と合駒として、後手の郷田玉は受け無しに見えて皆投了だろうと思っていた。
しかし、△2ニ金打。驚きの声あがる。
さらに、時間がなくては、簡単に寄せきることができないと判ってさらに驚く。

▲3三龍に△3ニ銀と引かれてからはさすがの羽生棋聖でもどうしようもなくなってしまったという声。

では、どうすればよかったのか。
浦野七段、長沼六段、平藤五段らの検討によると、△2ニ金打ちにたいして▲1ニ竜△同金▲2三桂△2一玉▲2ニ歩△3ニ玉▲3一桂成△同玉▲7一飛の時に△4一飛合の一手となるので先手の勝ち筋と教えてもらった。

▲6七香合の少し前にも、△2ニ金打と受けられることを想定すれば、もう少し危なめに、△7六馬に対して▲6九玉で▲6八玉とかいう逃げ方もあったかもしれない。
でも、本譜の先手の受け方はプロ棋士なら第一感でこう指すといった手順。

山本四段による解説会もおこなわれていたが、これは解説会を見に来ていた人もハラハラドキドキの内容。

本日も終盤の指し手がかなりリアルに届いて、かなり産経のインターネット速報は優秀という評判。
明日の産経新聞朝刊、及び観戦記のほうもみなさんよろしく。
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