年配棋士と記録係の会話 【昭和中期版】

昭和中期ぐらいの対局中のある年配棋士と記録係の会話
(対局場所 大阪市阿倍野区北畠 関西本部または、さらにそれ以前の関西本部)

記録係「〇×先生、残り3時間になりました」

年配棋士「時間でなくて分で言ってくれ」


しばらくして.....


記録係 「〇×先生、残り150分になりました」

年配棋士「分でなくて時間で言ってくれ」











さらにしばらくして........


記録係 「〇×先生、残り2時間です。120分になりました。」

年配棋士 「両方言わんでいい。片方にしてくれ」


この会話は確か、私が木下晃七段の記録係をしていた時に、俺が記録係していた時にはこんなことがあったというお話を聞かせていただいたと記憶していたお話。

決して険悪な雰囲気ではなくて、ご年配の棋士もちょっと周囲を笑わせてやれという気持ちでの、古き時代の会話だったのだろうと思う。


長いこと忘れていたのだが、ふと思い出したので ここに書き記しておくこにした。