人工知能の時代に過去の方法役立たず・ソフトが代打の研究会

羽生善治三冠「人工知能の時代に過去の方法役立たず」」(テレビ朝日.動画ニュース2日、NEC主催のフォーラム)を朝から視聴。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000086927.html

過去の方法とは、いわゆる、三代伊藤宗看の無双・伊藤看寿の図巧という殿様への100題の献上作品を解くという方法。
詰将棋の作品の年度最優秀作品には「看寿」の名のはいった賞『看寿賞』という賞が贈られている。
私や、私と同世代の棋士が十代の時には、無双と図巧をどれぐらい解いたか、よく話題になった。
また、たくさん解いたライバルには敬意や畏怖を感じたものだ。

この勉強方法ではなく、もっとてっとり早い方法がドンドン、この20〜30年間で進んできた。
ネットやデータベース、ソフトを使った、データの閲覧や分析。
ネット対局などのトレーニング。
効率の良い勉強方法。
このフォーラムで、羽生さんが語っているように、これからの棋士をめざす若い人は人工知能を使ったトレーニングがますます増えるだろう。

中座真七段の著書、「中座の横歩取り」(マイナビ出版)のコラム
棋士とコンピュータソフト・後編”を思い出す。
3年ほと前から中座七段が主宰の研究会では、人数が奇数の時に将棋ソフトもメンバーに入れて研究会をしているそうだ。
中堅からベテランともいえる中座七段が、これからの若者が必要かもしれない方法を、採用されて、早くから実行されていたことは、とても興味深い。
もしかしたら、すでにあっちこっちで行われていて、私が知らないだけなのかも?

長年の経験と習慣からも、数人での将棋の研究会に人工知能がはいって勉強するのは、どうも嫌なのだが・・
これからはそうも言ってられなくなってきそうやなぁ。
             【11月3日 文化の日 朝 記】

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拙著【格言・用語で覚える 居飛車の基本手筋コラム、番外編】
出来上がった著書の増量コラムに↑↑↑も追加できたら良かったのだが・・
一手負け(三手負けぐらい)なので、番外編としてここに書いてみました。
もしよろしければ、ご覧ください  〜マイナビ出版編集部様〜

昨日から解き始めている中編の詰将棋がなかなか詰まない。
続きを考えることにしよう。