佐藤棋聖、王座戦も挑戦.

昼から関西将棋会館
本日は奨励会の例会日。
対局を終えた奨励会員が、奨励会の対局の棋譜を何局か、棋士室にいる棋士に見せていて意見を交換している風景が何度か見られた。

大阪にいても、東京の特別対局室での王座戦の挑戦者決定戦の佐藤棋聖―深浦八段戦の対局風景が、東西の連盟だけで見ることのできるパソコン画面で見ることができる。
村田四段と予想したり、検討したり。最近の棋譜を阪口四段らと並べたり。

角換わり腰掛け銀に対して、△6三銀、△6一飛の形にして待つ指し方は古くからある指し方で、森下九段がよく指されていた。だが、一手損角換わりと組み合わせて、△8五桂の含みを残して組んだのが、佐藤棋聖の工夫。
完璧に新しいものを生み出すのではなくて、古いものと新しいものを組み合わせるという良い例かもしれない。

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私も先手を持っては経験のある戦形ではあるが、やはり、後手から△8五桂と跳ぶ
手が残っているのは大きい。
「こう組んだのだから、△8五桂と跳ぶだろう」
と村田四段と予想していたら(43手目)、やはりそう進んだ。
駒損覚悟で、桂を入手する、深浦八段の53手目の▲8六歩というのが、意表の勝負手だと思った。

帰宅後は、<A Href=http://hobby.nikkei.co.jp/shogi/ Target=_blank>日経将棋王国</A>の中継を見る。最後は、差を広げての佐藤棋聖の快勝。
これで、王位戦に続いて、羽生王座への挑戦権を決めてタイトル戦の三連戦。
この一局の詳しい内容については、後日の日本経済新聞の青野九段による観戦記をぜひご覧ください。
Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>