たよりない寄せ

昨日は東京で対局。王将戦二次予選。
木村七段戦。

連盟に着くと部屋貸のところに「二階研修室、女流棋士研究会」とあった。
あとで聞くと、時々こうやって部屋を借りて研究、勉強をしているらしい。
はじめて知った。

竜王戦、達人戦、棋王戦、棋聖戦、はじめ観戦記のついた対局も多数。
観戦記情報の更新や確認が少しラクになるなぁとこっそり思う。

観戦記者の、田辺忠幸さんと四階エレベーター前のイスで少しお話。
「神崎さんは本日は、どなたと何戦ですか?」
「はい、これこれしかじかです」
「昨日は都内の某所にて泊まられたのですな?」
「はい。田辺さんはどの対局の観戦ですか」
「あなたのところの隣、棋聖戦の松尾五段―飯島四段戦の観戦です」

先輩ということで上座を譲ってもらい、対局開始。
記録係は小学生ぐらいに見えて少したよりなさそうだった。夏休みのせいだろうか?
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先手となり、矢倉。
△5一角と引かれて忙しく、あまり自信はなかった。
局後の話では後手も作戦負けと思っていたようだった。
▲7二歩成△同歩▲1七桂と跳ぶが、△4五歩▲2八角△2四歩とていねいに受けられる。
自玉は安全なのだが、入玉含みで受けられる。と金ができてかなり有利になったはずなのだが、例によってたよりない寄せで時間に追われたこともあって、一時は逃がしたかのように思っていた。しかたなく力づくで下段に落とした形が寄り形でたよりなく勝ち。
きっと記録係の少年にも、今度は逆にたよりない棋士だなぁと思われたのに違いない。

終局後、しばらくは、数人の棋士棋王戦の島―西尾戦を検討。
最終の新幹線で帰る前に、少しだけ時間の余裕があったので、親しい棋士に夕食につきあってもらう。
東西のいろんな話や、原田先生の思い出話、インターネットやHPの話も…。

王将戦の二次予選を対局するのはかなり久しぶりなのだが、
(前回の二次予選の対局(羽生さんに負け)の時と、同じように先手の矢倉で、昨日と全く同じ戦法だったというのは、すごい偶然だ。)
↑と、ひとりでこっそりと感心。
Copyright (C) 2004 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>