はじめてみた顔

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昨日の土曜日は、珍しく対局があった。

モニターで観戦中の山本四段との会話
神「では、そろそろ一局...。モニターの前ではなく向こうにしますか?」
山「いえ、モニターの前のほうがいいです」
内容によっては、目の前の一局の盤面より、5階の対局中の盤面を眺めているほうが勉強になるということもあるから(笑)
神「そうしましょう」と合意してはじまる。

終盤戦。秒読みで両者、頭を悩ましながらの攻防。
ひとりの新顔の奨励会員が、横で立ちあがって、なぜか体をクネクネとさせる。
明らかにじゃまな奴だ。
この少年には、先ほども、この部屋でうろうろとするのなら名札をつけるようにと注意したばかり。
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自分が奨励会に入会したてで、はじめて北畠の旧関西本部で、棋譜を並べていたときのことを思い出す・・・・・
当時は、まだ中学2年生の神崎7級は、新聞の切りぬきをファイルしていた棋譜を並べていた。(確か名人戦の中原ー米長戦だった)
そこへ女性教室の講師をされていた、酒井四段(当時)が
「なんかその棋譜の並べかたおかしいんちゃうか?さっき王手かかってたけど、別のとこ動かしてたぞ」
神崎7級は、はじめての連盟での勉強に、緊張していたのだった(笑)
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それに比べれば、この少年は、いろいろと知らなさそうだが、まだしっかりはしていそう。詰めパラも手にしていたし・・・。
でも、この部屋の「管理人」(笑)ではなくて「ぬし」(笑)ではなくて
 常連のひとりとしては、ひとことは注意してやらなければならない。
「ばか者」と一喝してやりたいところだったが、信じられないくらい優しくやわらかく注意してあげた。
でも、本人はなんで注意されたかも、わかっていないようだった。

この少年は、あるA級棋士の初弟子のようだ。
また、この少年がここをうろうろしてくれるのが楽しみだ。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki