ブログtwitter お持ちの棋士、女流棋士、棋界関係者の皆様へ、用心と停止の勧め

「 神崎八段、リプライ停止 」
という見出しで記事を書いたサイトに
リプライ(ツイッターに自由に返信するシステム=うまく説明できないので検索してください)
リプライ停止ではなくなったので記事は削除してくださいと要請したところ次のような返信が来ました。

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2ch名人の運営者です。
この度は記事の削除をご希望との事ですが、当サイトでは理由がない削除に応じておりません。
また、削除理由を記載された場合でも、削除に応じられない場合があるのでご了承ください。

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棋士twitterの細かいことまでチェックして、おおげさに書いたのに、全く何の問題さえ起きていないことは正当な記事削除理由だと思います。

私などよりも、もっと些細なことを、さらに大げさに取り上げられている棋士も何人もいらっしゃると感じたので、今回打診してみました。

棋士女流棋士がとても親切に一般ファンのご質問に答えられているのを見かけます。私もできるだけ情報提供や明るい話題を発信、紹介してきました。

一度、些細なことを大げさに書かれてしまうと、かなり削除が難しいこと、お伝えいたします。
あまり、自信のない棋士女流棋士は、発信を特に気を付けられること、発信を停止することをお勧めいたします。

なお、私はブログ、twitterともに 方針を変更するつもりです。




電王戦合議制マッチの印象

タイムシフトで視聴。
横歩取りのスタートだったものの、持久戦になったため、駒組の途中(▲2七歩)のあたりで、そこから20手先の駒組の構想を立てて、組むという内容となった。
角交換四間飛車や、ゴキゲン中飛車から角交換で長く駒組をするような将棋と同じような進行に。

だから、合議というルールには向いていなくて、棋士チームの相談が生きにくい展開になったのではないかという印象。
固めるということと、位を取るということとの配分が難しいと感じた。
コンピュータチームの手では、やはり△5四飛から飛車を三回動かす手順が、見かけの手損より、先手の作戦範囲を狭くする好手になっていたと思った。

セットや演出や食事、ゲストや解説、聞き手などの、勝敗以外の要素はとても素晴らしかったと思う。

褒める

褒めるということに関連して、twitterにてつぶやいたら
予想以上の反応があった。

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師匠の藤内先生は稽古将棋でお客さん褒めんのが上手でして・・
ある旦那さんの稽古、悪い手ばあっかり、一方的に負け。流石の藤内センセも、こりゃ褒める所ないやろ思たら、何て褒めた思う??
「うん!」「あんたは銀の出足が早い!」【内藤國雄先生講演より】
#生きているだけで褒めてくれる棋士

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もうひとつ自分が過去に書いた文章に
【褒める】ことについて書いていたのでこの↓に掲載
藤内先生や原田先生や内藤先生の域にはまったく届かなくとも、少しでも近づきたいものだと今も思う。

謹賀新年

本年もよろしくお願いいたします。

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褒める  投稿者:神崎  投稿日:2007年 3月18日(日)18時21分42秒
 
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「直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。」梅田望夫さんの文章を読んで…。

>ネット空間で特に顕著だが、日本人は人を褒めない。

確かに、悪いところや足りないことを書くことが多い。

褒めるということですぐに思い浮かぶのが、故原田泰夫先生。
若い人、女性、初対面のかたを見事に褒められる先生だった。

私も、なかなかうまく素直に褒めることができないことも多いタイブなのだが、
原田先生を見習って「褒める」ということをうまくできる人に少しでも近づきたいものだと思う。

桐谷広人七段とファンを大事にする姿勢

11月に出した本「格言・用語で覚える居飛車の基本手筋」では自分が書くだけではなくて先輩棋士の著書からの引用やエピソードなども多く書かせていただいた。
だから、巻末にも20冊以上も参考文献ということで、引用元とその棋書の著者の欄も設けていただいた。

「これが矢倉だ<スズメ刺し>」(毎日コュニケーションズ)桐谷広人七段の著書からも桐谷先生の前書きやスズメ刺しの手筋などで、引用させていただいた。
そして、マイナビさんからは、桐谷七段の元へも献本を送っていただいた。

師走にはいり、その御礼のハガキを桐谷先輩から頂戴した。

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君の新刊、贈呈を受けましたありがとう.
昔、私のファンの女性が君のブログにコメントして、返事をもらって喜んでいました.
ファンを大事にする姿勢はいですね.

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「ファンを大事にする姿勢」

桐谷七段が引退されても、別の世界でもとても人気があるのも、この「ファンを大事にする姿勢」を桐谷先輩がとても大切にされていることが、最大の理由なのではないかと私は思っている。

現在、東西の後輩若手棋士たちが、この「ファンを大事にする姿勢」で協力して、さまざまな活動を行っている。
話題の映画や漫画やアニメの監修や将棋演技指導などで縁の下の力持ちの活動をしている棋士も少なくない。
個人差はあるが、そういう気持の強い棋士や、熱心に活動したりアイディアを出す棋士の姿勢は、これからももっと定着して欲しいものだと思う。

「ファンを大事にする姿勢を大切にする」ということ。
桐谷七段がぜひ棋界の後輩に伝えたい言葉なのではないかと感じたので、ご紹介させていただきました。
桐谷七段の門下の若手棋士(中堅棋士かな?)も、そういったことをとても大事にしているのが、日頃よりとても伝わってくる。

将棋世界2月号 アヒルのお話

昨日は関西将棋会館棋士室で、新・将棋世界を少しだけ読ませていただく。

羽生三冠のインタビュー。
終わりのほうのアヒル、ペットの迷子、サブリミナル効果イカ、etc...のお話のところが最高に面白かった。
ニコニコ笑いながらインタビューに応じる羽生三冠の顔が目に浮かぶような気がする。

連盟HPの暗号? 

「第7回 上州将棋祭り」において、将棋連盟の事情により出演者変更をいたしました。関係各位にお詫び申し上げます。
http://www.shogi.or.jp/news/2016/12/post_1495.html
日本将棋連盟ニュース↑ より

将棋連盟ニュースのことについてとか、連盟ホームページのことで、一般ファンにご質問を受けることが夏よりとても増えている。

見にくくなった、わかりにくくなった、ご不満をたくさん耳にする。
「どうもすみません」と謝ることが多い。

この「第7回 上州将棋祭り」のことについても、知り合いから「何のことですか?」と聞かれた。
暗号みたいでわからないので、「どうもすみません。わかりません」とあやまった。

連盟が、棋士会員に対して、ブログやtwitterでの情報発信について、とても神経質になる事情は多少は理解はできる。
一部の棋士が無責任なことを発信することで、連盟や、スポンサー、報道機関、ほかの棋士に明らかに迷惑をかけたことは今までにもあったからだ。

私が発信することを初めてからでも、かなりの歳月が経っている。
関西将棋会館のホームページがまだなかった頃からだから古い。
いたらないことも多かったが、その時、その時に、いつも表現や書き方には注意してきた。
名人戦問題や、女流棋士問題の時には、ファンの苦情や不満についても個別に対応して謝ったりお詫びの気持を伝えたことも何度もあった。

連盟ホームページでの発信は、誰が読んでも意味がわかるようにやさしく丁寧に広報してほしい。

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追記 19時

「第7回 上州将棋祭り」において、当初出演を予定しておりました三浦弘行九段を、将棋連盟の事情により他の棋士に変更しております。

↑に訂正されたみたいです。

Q.【関係各位にお詫び申し上げます。】がなくなったのはなぜですか?

A.どうもすみません。わかりません。
もしかしたら、twitterのように文字数制限があるのかもしれません。

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『光速の寄せ』の隣の変化

12月22日の夜B1順位戦を数人の棋士奨励会員で観戦、検討していた時のことと、谷川−豊島戦の感想戦のことを少し記しておきたくて書くことにした。

12月22日夜。
谷川−豊島戦が豊島七段劣勢で、終局の雰囲気が出てきた。
当日対局を終えて棋士室にいた今泉四段が気を利かす。

夜は鍵が閉められている棋士室の向かいのミーティングルームの鍵を守衛室に連絡して開けていた。
そして感想戦用の卓上盤、駒、駒台を棋士室から運んで準備していた。

介護の現場での経験もある今泉四段のこういう優しさとか気づかいは素晴らしい。

御上段の隣の久保−糸谷戦は、終盤から中盤に戻ったような延長戦。
対局室では感想戦を行わないことが確実で、谷川九段ならばミーティングルームで感想戦という今泉君の的確な読み筋だ。

しばらくして、「ちょっと谷川先生の時間の使い方おかしくないですか?気になる変化があるのですかね?」と今泉四段。
確かに、光速の寄せは始まっているはずなのに、谷川九段の時間の使い方には少し違和感があった。

予想よりも1時間ほど遅れて終局。
設営した今泉四段は帰宅していなかった。

ミーティングルームでの感想戦を聞く。
豊島七段は「全然ダメでした」
終局の10手ぐらい前の局面で
「ここで桂合されていたら?難しいのでは?」

とうとう先ほどの、気になる変化の感想戦
「まあ普通は歩を打ちますよね。」
それから変化からの寄り筋の検討。
確かに調べてると、どの変化も難しい。

豊島七段も不思議そうに首をひねっていた。
だがくやしそうにはしていなかったように見えた。

簡単には変化での明解な勝ち筋が見つからなかったので、私もちょっと変な手提案。
すぐに却下された。
私は前科が多いので、慣れてしまっているが、あまり変な手すぎると、谷川九段にはものすごく嫌な顔をされる。

谷川九段の快勝棋譜感想戦は、私が記録係の時も含めて、何10回、何100回と見てきたが、こういう空気や流れでの感想戦はとても珍しい。

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あれからしばらくいろいろと考えて、普通は軽く歩を打つところで、重く金を打って勝っていること。
感想戦で記録係が提案した、歩を打って銀をかけて金引いて△5九角に▲9八玉の早逃げの変化で、△7七角成の瞬間に合駒用の桂馬を取ってから▲7七桂と取り返しておけば勝ちなのを確認した。

でも大事なことは感想戦や、感想戦後に正解を見つけられるかではない。
実戦で意外と大変な局面に遭遇した時に正解を指して勝てるかどうかだ。

同時進行のモニターで、今泉四段から、違和感を聞いて、そして自分も感じた時に、さらに、もっと真剣に調べたり考えたりしなかったことを今はとても後悔している。